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なぜ紙の厚さの表示はキログラム(㎏)なの?

紙の厚さの表示がキログラム(㎏)なのか疑問に思ったことがありませんでしょうか?特に、印刷物を発注することが多い部署(総務部、経理部、購買、企画部など)の方は目にしたことがあるのではないでしょうか。今回は簡単に紙の厚さについてお話しさせていただきます。印刷物を発注する際に紙の厚さも重要なことですので、皆様のお役に少しでもたてれば幸いです。

目次

  1. 連量(連量)とは
  2. 紙のサイズによる違い
  3. 一般的な紙について
  4. まとめ

1.連量(連量とは)

紙の厚さが㎏で表示されるのは、元々の原紙を1,000枚重ねた時の重さで表すからです。55㎏の紙厚では、原紙1,000枚重ねた時の重さが55㎏になり、70㎏であれば同様に1,000枚の重さが70㎏になります。原紙とは仕上がりサイズに断裁する前のサイズの紙を指します。この原紙1,000枚の重さことを「連量」と言い、「1連」と呼びます。

2.紙のサイズによる違い

下の表は上質紙の重量を表しています。

連量(㎏)                

   A判   B判   菊判   四六判
35㎏53㎏38㎏55㎏
44.5㎏67.5㎏48.5㎏70㎏
57.5㎏87㎏62.5㎏90㎏
70.5㎏106㎏76.5㎏110㎏
86.5㎏93.5㎏135㎏

A判とB判は一般的に知られているA規格、B規格に主に使用する紙です。A4サイズやB5サイズは学校やオフィスでもよく使用されるサイズでもあり目にしたことがある方は多いと思います。また菊判と四六判はそれぞれA判とB判を一回り大きくしたサイズになり、作成する物によって使用します。四六判は最も使用される用紙でB規格のサイズですとB判よりも四六判を使用することが多くなっています。

表のように同じ厚さで合っても判により表記が異なるのは簡単に言うと紙のサイズの差になります。判の最大サイズが違うので重さも変わります。

3.一般的な紙について

一般的に用いられる紙として上質紙、アート紙、コート紙、マットコート紙があります。作成物によって紙の種類や厚さを選びます。四六判55㎏の紙ですとコピー用紙よりやや薄く、頁の多い冊子ものなどによく使われます。70㎏の紙はコピー用紙とほぼ同等でやや厚い紙になり、折込みチラシや冊子に使われます。90㎏と110㎏の紙はチラシやポスター、パンフレット、カタログなど幅広く使用され、コート紙やマット紙で作成することが多いです。

135㎏はしっかりとした厚みがあり、会社案内、学校案内、ポスター、パンフレットに使用され、A3二つ折りパンフレット等でも使用されます。今回表には明記しておりませんが135㎏以上の紙になりますとポストカードや名刺、ポイントカード、店舗案内、メニューなどに使用されます。

4.まとめ

印刷物は紙の選び方によって仕上がりに大きく影響してきます。用紙によって安っぽく見えてしまったり、逆に高級感が出せたりします。パンフレット系であればデザインや写真が映える紙を使用する等様々な演出が出来ます。今回の記事が用紙選びの参考になっていただけると幸いです。

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